2015-03-24

H26年度卒業生・修了生を送り出して



ちょっと日付が遅れましたが、卒業・修了おめでとうございます。先週末、昨日と、卒業式・大学院修了式があり、本年度は、学部9名、院生0名が巣立ちました。昨年度と比べるとゼミ内の人数が少なく、また研究室の方にもデスクを置いてできるだけ部屋にいるようにしたので、例年よりは指導はできたかなという気がします。また、今年は本ラボから1名学部長賞の受賞者がでました。マツイシ君おめでとうございます。

とりあえず今年も、授与式等であった各先生方の式辞の内容をネタにしながら、個人的にアレンジした贈る言葉を書いてみようかと思います。

同窓会会長の話から
(1)仕事に対して受け身でなく自らの行動で。
やらされてる感があると、よい成果物はできません。私が卒研のテーマを決めるとき、できるだけゼミ生の興味を重視していますが、それは受け身な姿勢だとよいパフォーマンスが出ないからです。そして、責任は自分にあるというプロフェッショナルな意識も大切です。
(2)ホウレンソウを忘れずに
これは、ゼミで言ってきたことですね。上述のとおり、研究室にいるようにしたので、例年に比べると学生の質問に対応することができました。これは、「ゼミ生が質問しやすい環境づくり」の一環だったわけで、そういう環境を教員が作らないといけないという気質だったという意味でもあります。なぜ、なかなか質問、相談しないのか?
・質問をするのではなく、自分でなんとかしたい
・質問して何か先生に言われるのがいや
など、、、いろいろな思いがあるでしょう。卒研は自分の問題ですが、仕事は自分だけの問題ではありません。ベストな解を見つけるために、上司や先輩にはどんどんホウレンソウしなければならない、、、その勇気を持って欲しいです。
(3)3年間は勤めよう
個人的には5年はかかると思ってますが、まずは3年ですね。1年や2年では仕事がなんたるかなどはわかるはずもないです。最近の学生は、「やりたいこと」「自分の興味」なんて言葉を意識し過ぎて(我々大人がそのように仕向けているんですが)、ヤる前から「これは自分のやりたいことじゃない」と思っちゃうんですよね。3年で適性がわかるかは不明ですし、積み重ねていくということが実績にもなります。真剣にやっていくことでできるようになるし、また楽しくなってくるはずです。

学科長の話から
(1)節目を大切にする。
年を取るたびに、「〜式」という機会はなくなってくる。。。という話。まさにそうですね。節目節目で自分を振り返るというのは、成長していく上で大切だと思います。
(2)心身ともに健康に
昨年も同様のことをおっしゃってましたが、ほんとそう思います。会社に入るといろんな価値観を持つものの集団へ入るので、ストレスというのは必ずあるでしょう。また、責任も重くなってきます。そういったストレスをうまく流せる方法、、これは個人差があると思いますが、見つけて欲しいです。

退職される中村先生の話から
学科長と同様に「身体には十分気をつけて」と言われてましたが、その他社会人としての心得として3点。
(1)失敗を恐れない(若いうちは血のなり肉となる)。同じ失敗は繰り返さない(繰り返すのはアホ)
(2)危機管理をする。想像力を欠如。仕事の危機管理。不測の事態を考えて仕事をする。
(3)目標を決めて手順を考える時に脳が活性化する。目標を決めることが、イキイキと生きる。
上記のうち(2)については、時間のマネージメントの話で私自身関心があることであり、かつ耳の痛い話です。「今日できることは明日に延ばすな」ということですね。いつも締め切り間際にしてしまう自分に反省です。ただ、小さなタスクに追われていると、大きなタスクができませんからね。これは意外と難しい問題だと思います。

大学院専攻科長の話から
(1)大学の研究成果を活かせ
企業は、意外と新しい分野には弱いらしいので、大学の研究成果をどんどん取り入れる姿勢が大切なようです。そういえば、うちのゼミの卒業生も、企業のやり方が保守的とか言ってましたね。。
(2)なんでも聞け
とりあえず1年目は許されるようです。2年目以降に初歩的なことを聞いているとダメ。。これは卒研でもそうですね。10月とか11月頃に初歩的なことを聞いてくる学生には、さすがの私も、「このタイミングでそんなこと聞くか~?」と厳しく接したと思います。ただ、2年目以降にもそのような状況になることはあるでしょう。その際、「怒られるから、、、」と、相談しないままでいるのはダメなのは言うまでもありません。上記でも書きましたが、仕事は自分だけの問題ではないのです。
(3)リーダーとしての心構え
院卒の学生は、一般的にリーダーになる機会が早いので、人の前に立つことが増えてくると思います。ただ、大学との違いは、いろんな分野、学歴、経歴、価値観の人が集まるということ。話が通じないことが多々あるので、リーダとしては平等に接してうまく力を引き出せ、、といういい話でした。

というわけで、ちょっと長くなってしまいましたが、以上、贈る言葉です。最後に重ねて、卒業・修了おめでとうございます。

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